「改革」実らず | フジ亀山社長が退任


フジテレビは9日、東京都内で役員会議を開き、亀山千広社長(60)の退任を決定した。後任にはBSフジ社長の宮内正喜氏(73)が就任する。

年間視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、フジテレビは2004~10年と7年連続トップを維持していたが、11年に日本テレビに首位を奪われた。亀山社長は13年6月に就任。「あすなろ白書」「ロングバケーション」「ビーチボーイズ」など、数々のヒットドラマを手掛けたスタープロデューサーだけに、局内の期待もあった。

 14年4月改編で、31年半続いた「笑っていいとも!」が終了。15年4月改編で、17年続いた夕方の報道番組「FNNスーパーニュース」が終了。16年4月改編で、52年続いた東海テレビ制作の昼帯ドラマが終了。視聴率低迷からの脱却を図るため、次々に改革の手を打ったが、実らず。視聴率低下に歯止めはかからず、改善にはつながらなかった。

 午後帯の「昼ドラ→ドラマ再放送→スーパーニュース」という流れが断ち切られ、午後7時台の“入り”の視聴率が悪化。ゴールデンタイム、プライムタイムの停滞に拍車がかかった。

 14年6月には全社員(約1500人)の3分の2に当たる約1000人の人事異動を敢行したが、これも成功したとは言いがたかった。

 もっとも、亀山社長1人の責任にするのは簡単で、局全体の低迷期に重なったという見方もある。良くも悪くも定例社長会見は各局の中で最も注目を集め、発信力は随一だった。11年の年間視聴率で8年ぶりに「3冠」を日テレに明け渡した後“火中の栗”を拾った亀山社長だったが、結果は出なかった。新社長の手腕が注目される。