藤井聡太四段が記録ストップから怒涛の連勝再び!


自らの連勝記録を塗り替えていくのでしょうか。連勝記録が途絶えてから初の対局。藤井聡太四段(14)が「仕切り直し」の一戦です。
6日午前10時から順位戦C級2組の2回戦で中田功七段(49)との対局に臨んでいる藤井四段。史上最年少でプロ棋士となった藤井四段は、先月26日に歴代1位となる公式戦29連勝を達成しましたが、30連勝が期待された今月2日、佐々木勇気五段との対局で初黒星を喫しました。連勝への再スタートが切れるか注目が集まる6日の対局。決着は夜遅くになる見込みです。

史上最年少のプロ棋士・藤井聡太四段(14)は2日、公式戦で初めて敗れ、連勝記録は「29」でストップしました。藤井四段の地元、愛知県瀬戸市では市民が健闘をねぎらいました。瀬戸銀座通り商店街では、2日は藤井四段の勝利を願って商品を290円引きにしたり特製のカツ弁当を300円で販売したりしましたが、3日も引き続きセールを行っています。
商店街の人:「お疲れ様、ご苦労様セール」「ずっと応援していますという気持ちで、商店街、皆で」
商店街ではこの先、藤井四段が将棋の初タイトルを獲得するまで応援を続けていきたいということです。

史上最年少のプロ棋士・藤井聡太四段(14)は2日、公式戦で初めて敗れ、連勝記録は「29」でストップしました。
藤井聡太四段:「ここまで連勝できたのは、自分の実力からすると本当にできすぎだったと思うので、これからまた気持ちを切り替えて指していきたい」 
 藤井四段は2日、「竜王戦」の決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段との対局に臨みましたが、開始から約11時間半後、101手で藤井四段が投了し、佐々木五段が勝利しました。藤井四段は公式戦で初めて敗れ、連勝記録は29でストップしました。

■藤井四段が“レジェンド”を倒し30勝!
将棋界最多の29連勝を達成した中学生プロ、藤井聡太四段(14)が6日、大阪市の関西将棋会館で指された名人戦順位戦C級2組で中田功七段(49)を破った。2日にデビューから無敗の公式戦連勝記録が「29」で止まった後、最初の対局に勝利。通算30勝目を挙げた天才棋士は「以前より勝敗にこだわる感じになったかも」と笑みを浮かべた。

14歳が鮮やかな再スタートを切った。

 2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段(22)に初黒星を喫し、仕切り直しの一戦。藤井四段は午前9時41分、トレードマークとなったライトブルーではなく、黒のリュックサックで会館に現れた。

 「(連勝ストップを)ずっと引きずっていてもいいことはないので、なるべく切り替えて。(リュックを変えたのは)大きさの問題です」

 対戦相手は“昭和のレジェンド”故大山康晴15世名人の弟子で、佐藤天彦名人(29)の師匠の中田七段。同10時、藤井四段の先手番で始まると、藤井四段は王将の周りを駒で囲って守備を固める陣形「穴熊」。穴熊攻略で知られる中田七段に対し、天才はあえて相手の十八番に挑んだ。

 「中田先生が得意なのは知っていた。そこで妥協するのは面白くないと思っていたので、穴熊で行こうと」

 “勝負メシ”は昼食にカレーうどん定食(830円)、夕食は親子丼(730円)。得意の「三間飛車」で穴熊を崩そうとする中田七段に攻められ、中盤までは形勢不利に陥ったが、そこから正確な読みで逆転。午後10時14分、127手で12時間14分に及ぶ長期戦を制した。

 「前回負けてしまっているので、以前よりは若干、結果的に勝敗にこだわる感じになったかもしれないです」

 再起戦を制し安堵(あんど)したのか、最後に本音をもらした。14歳の天才棋士はまた一段、階段を上がった。次回は11日、若手棋士による早指し棋戦、加古川青流戦トーナメントでベスト8進出を懸け、都成龍馬四段(27)と対戦する。

中田功七段
「自分の三間飛車を何とか藤井さんにぶつけるしかないと臨んだ。ペースをつかめたと思ったが…。危なさそうで、全部しのがれている。まったく読みにない一手に感心した」

★ファンクラブ、夏にもできる!

 藤井四段の地元、愛知県瀬戸市ではファンクラブ発足の構想が持ち上がっている。音頭を取るのはコミュニティーFMラジオ局「ラジオサンキュー」で、今夏の設立を目指している。同局は小学4年だった藤井四段を天才棋士として紹介してから見守ってきた。6月20日、番組で呼びかけファンクラブ発足に向けた準備交流会を開催。同局の牧治社長(61)は「プレッシャーにならない程度に応援したい」と話している。

★「将棋世界」増刷

 1937年創刊で日本将棋連盟が発行する月刊誌「将棋世界」は、3日発売の8月号から藤井四段に関する新連載を掲載。予約が相次いだため、発売前に増刷を決めた。公称発行部数は20万部。田名後健吾編集長は増刷について「羽生善治3冠が(1996年に)全七冠独占を達成した時にもなかった。おそらく創刊以来初めてではないか」と話した。ビジネス誌「週刊ダイヤモンド」も、3日発売の最新号に藤井四段と囲碁界トップの井山裕太碁聖の対談記事を掲載。発売初日だけで通常の35倍の注文が全国の書店から殺到した。