BBQで焼くと意外と旨いもの


◆アメリカンBBQの定番、ビア缶チキン
夏のBBQシーズンになるとネット上にあふれるビア缶チキンの写真。ビールもチキンも大好物なので前から一度やってみたかったのです。

缶ビールを鶏に捧げましょう。

ビア缶チキンとは、中身の入った缶ビールを丸鶏に突き刺した状態のまま、炭火の網の上に立てて焼き上げるという豪快な一品。うまく焼けたら、熱せられたビールの香りとアルコールを含んだ蒸気が丸鶏の内側から染みわたり、皮パリパリ、中ジューシーな仕上がりになるそうです。

アメリカ人ってこういうの大好きだよなあ、というイメージどおり、アメリカでBeer Can ChickenはBBQの定番メニュー。彼らがクール!とかヤミー!とか盛り上がってる写真を見かける度に、いつか作ってみたいと思いつつ、なかなかその機会に巡り会えませんでした。しかし、いくら待っていても向こうからチキンがやってくることはなさそうなので、今夏こそアメリカ人になるぞ、と丸鶏を買ってきた次第。

さて、では早速、調理開始。まずは丸鶏の皮にフォークで穴をたくさん開けてから、塩こしょうをなすりつけます。お尻にはぽっかり穴が開いていて、内臓類はすべてきれいに取り除かれているので、その中にもまんべんなく塩こしょう。はじめてなので、ビールの風味がわかるようにシンプルな味付けにしておきます。

そして、もうひとつの主役である缶ビールは、たまたま家にベルギー風ビールがあったので、それでやってみることにしました。ビア缶チキンですっかりアメリカン気分なのに、バドワイザーやミラーを買いに行かなくてごめんなさい。

つぶしたニンニクをふたかけ入れてから、缶ビールを差し込みます。缶の下3分の1くらいがちょうどいい感じで突き出して、鶏をつくった神様は缶ビールのサイズを知っていたのかと思うくらいのピッタリ具合。

缶ビールは、1本まるっと使うわけではありません。350ml缶の3分の1を使うレシピもあれば、半分使うレシピもあります。なんだかビール好きレベルとか気前の良さレベルとか男らしさレベルとか、いろいろ試されているような気分になったので、今回はなんと!思い切って!ゼイタクにも!3分の2も使うことにしました。

ということは、3分の1を飲まなければ、はじまらないわけで。さあ調理=さあぐびぐび、という素晴らしきほろ酔いスタート。なんて楽しい料理なんでしょうか。

皮パリパリにするため最後にひと手間。

BBQの炭を起こし、直火だとすぐに焦げてしまいそうなので、アルミホイルを間に挟みながら2枚の網をセットし、その上にビア缶ごと丸鶏を立てます。上部には熱が届きにくそうなので、しばらく焼いてから、フタ付きの燻製容器をスッポリかぶせて、蒸し焼き風にしてみることに。

なにしろ下にはビア缶があるので、チキンの上下をひっくり返すこともできず、前も後ろも火力は変わらないので、クルクル回す必要もなく、つまりビア缶チキンを焼くときは放置プレイでOK。ときどき中をのぞいたりしつつ、1時間30分ほど待ちました。

皮パリパリにするため最後にひと手間。

BBQの炭を起こし、直火だとすぐに焦げてしまいそうなので、アルミホイルを間に挟みながら2枚の網をセットし、その上にビア缶ごと丸鶏を立てます。上部には熱が届きにくそうなので、しばらく焼いてから、フタ付きの燻製容器をスッポリかぶせて、蒸し焼き風にしてみることに。

これまでさまざまな食材を焼いてきた愛用の小型BBQセットに、このような姿のチキンをのせる日が来るとは。

20分くらいしてから燻製容器オン。ダメならアルミホイルで覆うつもりだったけど、たまたまちょうどいいサイズでした。

なにしろ下にはビア缶があるので、チキンの上下をひっくり返すこともできず、前も後ろも火力は変わらないので、クルクル回す必要もなく、つまりビア缶チキンを焼くときは放置プレイでOK。ときどき中をのぞいたりしつつ、1時間30分ほど待ちました。

せっかく燻製容器を出してきたんだし桜のチップを炭にくべて燻製チキンにしてしまえば?なんて囁いてくる、燻製好きなもうひとりの自分と戦いながら。

うーん、中まで火は通っているけど、皮の焼け加減がイマイチですな。

焼き上がったビア缶チキンは、蒸し焼きにしたせいで、皮パリパリ度が足りません。そこで燻製容器をはずして、ビア缶も引き抜いて、そこから15分くらいは、網の上でチキンを転がしながらの直火タイム。

時間がなければガスバーナーで炙ってもいいかもしれませんが、せっかくなので炭火の香りをまとわせました。チキンの皮がいい色に焼き上がり、プーンとソソられる匂いが漂ってくれば完成です。

ちなみに、缶ビールの中身は半分くらい残っていました。火力が弱かったのか、もっと時間かけてよかったのか、最初からビールをもっと減らしていいのか、それともこれでよかったのか……。

正解はわかりませんが、ビア缶チキンの身には、しっかりとビールの香りが染みていて、蒸発モイスチャー効果で胸肉までしっとり仕上がっていて、家族3人であっという間にたいらげてしまったくらいおいしかったです。もちろん、別の缶ビールを開けて、ぐびぐび。












蒸し焼きではなく最初から最後まで直火焼きにしてみたい。もっと味の濃い黒ビールで試してみたい。なので、今シーズン中にもう一度、ビア缶チキンBBQを楽しんでみるつもり。ちなみに、缶の中に残ったチキン風味のホットビールは、かなりマニアックな味わいなので、飲まない方がいいです。