新元号の発表


天皇陛下の退位とそれに伴う新たな元号をめぐり、政府が退位の時期と新元号を決定し公表する日程について、2018年夏を軸に検討していることが分かった。

 退位と皇太子さまの新天皇即位を同年12月下旬とし、改元を19年元日とすることも併せて検討。国民生活への影響に配慮し、元号の切り替えまで4~5カ月の準備期間を置くのが狙いだ。政府関係者が18日、明らかにした。

 改元を元日とするのは、1年の途中でカレンダー・手帳の刷り直しや官民のシステム変更が行われ、国民生活が混乱したり経済的損失が生じたりする事態を避けるため。新元号の発表から改元まで一定の猶予期間を置くことで「円滑な代替わりを実現したい」(政府関係者)としている。

 新元号の選定は、1989年の「平成」改元時の手続きを基本的に踏襲する方向。学識経験者に複数の候補を挙げてもらい、有識者懇談会や衆参両院議長からの意見聴取を経て一つに絞り、閣議決定する段取りだ。従来通り漢字2文字とし、過去に使われた言葉は避ける。行政手続法に基づくパブリックコメント(意見公募)は行わない。

 退位の時期は、陛下が昨年8月8日のお言葉で「2年後には平成30年(18年)を迎えます」と発言されたことや、同年12月23日に85歳の誕生日を迎えることから、「18年が節目になる」との認識が政府内の大勢。元日は宮中の新年行事が予定され、即位の儀式は困難との宮内庁の意見も踏まえ、18年12月下旬とする案が最有力だ。

 退位と改元の時期を年度替わりの19年4月1日に合わせる案もあるが、「国民生活がいろいろ変わるのでむしろ悪影響がある」とみられている。

 政府は19日、陛下の退位を可能にする特例法案を閣議決定する。象徴としてのご活動を続けることが難しくなっているとの陛下のお気持ちを国民が理解し、共感していることを明記。陛下と皇后さまの退位後の称号を「上皇」「上皇后」とするなど新たな制度を定める。与党のほか民進党なども賛成して今国会で成立する運びだ。 

Japanese Emperor Akihito (R) and Crown Prince Naruhito wave to well-wishers during a public appearance for New Year celebrations at the Imperial Palace in Tokyo, Japan, January 2, 2017. REUTERS/Kim Kyung-Hoon