空港の7億円事件は3億円の強奪金とは別物と判明


福岡空港国際線ターミナル(福岡市)で20日、韓国籍の男4人が計7億円超を国外へ持ち出そうとしたとされる事件で、紙幣の帯封が、同じ日に福岡市中央区で奪われた約3億8千万円のものとは異なっていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、二つの事件の紙幣は別物である可能性が高いとみている。

 捜査関係者によると、韓国籍の男4人は20日午後6~11時ごろ、2人ペアになってそれぞれ現金約3億7千万円と約3億6500万円を無申告で香港へ持ち出そうとしたとして、関税法違反容疑で逮捕された。四つのスーツケースに分けて入れられ、紙幣には金融機関の帯封が付いていたという。

◆「7億円運ばせた」名乗る社長
福岡空港国際線で20日に7億円超の現金を国外へ持ち出そうとしたとして、韓国籍の男4人が関税法違反の疑いで逮捕された事件で、「自分が運ばせた」と名乗る韓国・ソウルの自動車販売会社の男性社長(42)が21日、朝日新聞の取材に応じた。高級輸入車の購入代金として預かったものだと説明し、福岡・天神で20日昼に起きた3億8400万円強奪事件とは、「全く関係がない」と否定した。

社長の説明によると、東京の日本人男性から、伊フェラーリの高級車「ラ・フェラーリ」2台を受注した。20日午後5時ごろ、男性が準備した2台分の代金約7億3500万円を福岡空港で受け取り、自社の社員4人に香港まで運ばせようとしていたという。

 現金決済にした理由は「銀行振り込みとかだと、あとで取引が成立しなかった場合、お金を戻すのが大変になるから」と説明。「過去にも何回か同様に現金を運ばせたことがあるが、日本の法律に触れるとは思わなかった」と述べた。

 また、福岡・天神で起きた3億8400万円強奪事件については「偶然そういうことが同じ日に起きて、びっくりした。この強奪事件がなかったら、関税法違反で逮捕されるほどでもなかったのでは。大げさになって苦しい」と話した。

 福岡県警は、この社長や、車を購入しようとしたという日本人男性から事情を聴き、取引や現金輸送の経緯を調べる。