韓国新政権「平壌に行く」「“親北”では済まない」


韓国の新大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏は10日、ソウルの国会議事堂で行われた就任式の演説で、朝鮮半島の安保危機に触れ「必要であれば、ワシントン、北京、東京、平壌にも行く」と述べ、北朝鮮の核問題の解決に努める姿勢を示した。
文氏は米韓同盟の重要性を指摘した上で、韓国に配備された最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の問題について、米国に加え、配備に反発する中国とも話し合っていくとした。また、韓国の自主防衛努力の必要性も強調した。

◆“親北”では済まない
日本は韓国との間に慰安婦問題を抱えています。日韓はおととし、韓国が少女像を撤去し、日本は元慰安婦への支援金を拠出することで合意しています。しかし、文在寅(ムン・ジェイン)氏はこれについて見直すとしています。また、北朝鮮を巡っては、日米韓で連携して圧力を強めてきましたが、文氏は北朝鮮との融和路線を取るとみられ、足並みがそろわなくなる懸念があります。

日本政府としては、まずは対北朝鮮問題での連携が最優先だとの立場です。
菅官房長官:「日米韓というのは、対北朝鮮問題を考えた時に協力体制は不可欠だと思っている」

また、外務省幹部は「現状は親北朝鮮では済まない段階だ」と話していて、新大統領とも日本・韓国・アメリカの連携を確認したい考えです。官邸関係者によりますと、一両日中にも電話首脳会談を行うことを検討しているほか、大統領就任式には総理大臣経験者を派遣する方向で調整しています。一方で、懸案となりそうなのが慰安婦問題に関する合意です。政府関係者によりますと、仮に韓国側が見直しを求めてきたとしても「合意済みの国際約束という立場を譲るつもりはない」として交渉には応じない構えです。日本政府としては、まずは文氏の就任後の発言を聞いたうえで、韓国側の出方を見極めたい考えです。