50年前“夢と対面”


下田市須崎の旧下田町立須崎小跡地(元須崎保育所)で27日、同校最後の1967(昭和42)年度在校生が残したタイムカプセルの開封イベントと大同窓会が開かれた。タイムカプセルを埋めた当時の在校生や同校卒業生ら約80人が出席。半世紀ぶりの“夢”を開封し、旧交を温めた。

 67年6月15日、校長先生の発案で在校生134人が将来の夢や希望を紙に記し、タイムカプセル(壺)に入れて埋めた。その時に「50年たったら、みんなで集まり、須崎小を思い出そうよ」と約束した。

 4年前、当時の教員だった森寿美子さん(87)=伊東市=が須崎区の文集「磯笛」に、タイムカプセルを埋めた話を寄稿。教え子の加藤貴代さん(61)=東京都品川区=も、翌年の「磯笛」にタイムカプセルの開封が楽しみとの寄稿を掲載した。昔の約束がよみがえり、当時の在校生たちが実行委員会を設け準備を進めてきた。

 イベントでは森さんの指揮で懐かしい校歌を斉唱。タイムカプセルを掘り起こし、中から夢の紙が出てくると、歓声が上がった。

 当時6年生だった土屋優行副知事は「たくさんの同窓生に会い、タイムカプセルを開くと、止まっていた時計が動き出したような感じ。すてきな思い出を残してくれた当時の先生方に感謝したい」と話した。将来の夢には「ぼくは大人になったら理学博士になりたい。世界平和のために働きたい。それから宇宙旅行にも行きたい」と記してあった。

 卒業生の森竹治郎県議や森温繁市議らも出席し、歓談した。会場には須崎区や下田市の協力で当時の写真や古い資料なども多数展示した。

 須崎小は、67年3月末で94年の歴史に幕を閉じ、同年4月に同校と柿崎小を統合した浜崎小が誕生した。しかし、新校舎が完成するまで須崎、柿崎両教場で分散授業が行われ、実際の閉校は68年3月末だった。