北朝鮮が核兵器を30個保有


米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は28日公表の報告で、北朝鮮にあるとみられる核物質の量に基づき、同国が最大30個の核兵器を保有している可能性があると推定した。

 また、日本を射程に収める弾道ミサイル「ノドン」に搭載するプルトニウム型弾頭を「数個持っているかもしれない」と分析した。

 報告は、北朝鮮が持つ核物質の量について、分離プルトニウムが33キロ、兵器級ウランは175~645キロと推定。2016年末時点で核兵器13~30個を保有し、年3~5個のペースで増やしている可能性があると指摘した。

 その上で「20年までに25~50個程度の核兵器を持つことになる」と予想。寧辺の実験用軽水炉からプルトニウムを抽出できると想定した「最悪のケース」では、60個に上ると見込んだ。

 また、核実験を続けることで、1個の核兵器に使用する核物質の減少、弾頭の小型化、爆発力向上を実現させることも可能だと警告した。水爆やその前段階のブースト型核分裂弾(強化原爆)を製造する能力の有無は不明だが、「追加の核実験をしなくても既存の知識だけで、さまざまな核兵器(開発)を継続して進めることができる」と分析した。 

◆北朝鮮への「圧力」
安倍総理大臣は訪問先のイギリスで記者会見し、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受け、「国際社会が一致して北朝鮮への圧力を高めていく必要がある」と強調しました。

 「北朝鮮が挑発行動をくり返し、非核化に向けた真摯な意思や、具体的な行動を全く示していない現状に鑑みれば、北朝鮮に対する圧力を一致結束して高めていく必要があると考えています」(安倍晋三 首相)

 また、安倍総理は、「北朝鮮は国際社会の制止を無視して、この1年間で20発以上の弾道ミサイルの発射を強行し、核兵器の開発を続けている。今こそ、基本的な価値を共有する国々が結束しなければならない」と訴えました。

◆韓国の日本人旅行者は?
北朝鮮情勢が緊迫するなかで迎えるゴールデンウイークですが、海外旅行にも異変が出ています。

 ゴールデウイーク直前の羽田空港では・・・

 「(行き先は)ソウルミョンドン」(韓国への旅行客)
 「今日、本当に行けるかなと心配したんですけど。でも、大丈夫かなと思って」(韓国への旅行客)

 外務省は、直ちに安全に影響がある状況ではないとしながらも韓国滞在者や渡航予定者に対して注意を促しています。智弁学園が運営する3つの高校が生徒の安全確保を優先して、毎年4月に実施していた韓国への修学旅行を延期するなど、韓国旅行をやめる学校が相次いでいます。

 そんな大型連休直前の韓国・ソウルの表情。高さ555メートル、今月オープンしたばかりのロッテワールドタワー。

 「思わず足がすくみそうになりますけど、世界で一番高い場所にあるガラスの床が売りのこの展望場、今では日本人の観光客が減ってしまったということなんです」(記者)

 日本人観光客に人気のツアーにもかげりが見えます。

 「ここから7キロメートルほど先が、北朝鮮との軍事境界線です」(記者)

 朝鮮戦争の休戦時に定められた軍事境界線から南北およそ2キロ内のエリアや、北朝鮮軍が韓国侵攻のために掘った第3トンネルなどを訪れる非武装地帯ツアー。主催する旅行会社によりますと、日本人観光客の割合は去年の春と比較すると、およそ50%減少したといいます。

 「こんななかでも日本人らしきグループがいますね」(記者)

 「(Q.今日は観光で来られた?)仕事です。僕らも嫌だったんですけど、上司の命令だからしょうがないですよね」