山中慎介、日本記録V13への鍵は「半歩」


偉業への鍵は「半歩」。ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が4日、世界戦連続防衛の日本記録がかかる13度目の防衛戦(8月15日、京都・島津アリーナ京都)へ向けたスパーリングを都内のジムで開始した。同級14位のフィリピン選手ら2人を相手の4回で、まず意識付けしたのは距離感。「半歩遠いくらいで、ぴったり」と右のジャブを打ち込む立ち位置を調整した。

 対戦相手のネリ(メキシコ)はこれまでの挑戦者では、最も接近戦を好む。踏み込みが深く、左右のパンチを振って至近距離に迫ってくる。そこは山中の距離ではない。相手の前進を加味すれば、半歩分引く距離で自然と手は届く。「触れるくらいの感覚でいい。深追いしない意味もある」と細かい修正に入った。「神の左」の左ストレートを当てるには、右で距離感を作り出すことが必須だ。

 この日も最高気温30度を超えた。酷暑予想も考えて、疲労回復に黒ニンニクとショウガの甘酢漬けを3週間前から毎日食べているという。「ガリですが、ボクサー用に塩分、糖分を控えてもらった」とぬかりない。距離感も制し、夏も制すれば、おのずと記録はみえてくる。