村田諒太「いつでも」


ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(5月20日、有明コロシアム)に挑むロンドン五輪金メダリストで同級2位村田諒太(31=帝拳)は8日、都内のジムで4ラウンドのスパーリングを終えた。

 合計109ラウンドとなり、プロ転向後の自身最長のラウンド数を更新しているが、「あと3回のスパーリングで終わりになると思います。体重もあと3キロを切ったので、いつでも(ミドル級のリミット72・5キロの体を)作れます」と順調な調整具合を伺わせた。

 元世界王者で同級1位アッサン・エンダム(フランス)をイメージし、フットワークの速さに優れるパトリック・デイ(米国)と多くのラウンドを消化し、この日も4ラウンド全てで拳を交えたが、2回には伸びの良いボディーストレート、3回には顔面を打ち抜く強烈な右ストレートを見せるなど、足を使う相手を追い込む一撃を随所に披露した。「1回が硬かったので、2回からひざ回りの柔らかさを意識して、そこから良くなりましたね」と自信を深めた。

 課題に上げたのは初回の出来で、「(エンダムは)1回に強い。そこでパンチをもらったらアホなんで、様子の見方も考えないといけない」。リズムを握られないように、「はじめから柔らかさを出せるように」と肝に銘じていた。

 「黄金の拳」の臨戦態勢が整った。ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(20日、有明コロシアム)に挑むロンドン五輪金メダリストで同級2位村田諒太(31=帝拳)が8日、都内のジムで4回のスパーリングを手応え十分で終え、「すごく良かった。戦う準備はできた」と声を弾ませた。リミットの72・5キロまで体重も残り3キロを切り、対戦する同級1位アッサン・エンダム(フランス)打破が見えてきた。

 明るい表情は「脱よっこいしょ」を体現できたため。スピードに優れるエンダムに対し、追い詰める展開が濃厚。「パンチを打てる体勢を常に取って前に出る」ことを意識して練習してきたが、この日は右ストレートが幾度も相手の顔面をとらえた。「『よっこいしょ、よっこいしょ』してたら(エンダムは)目の前にいなくなる」。わずかなテンポアップこそ勝敗の鍵を握るだけに、感覚をつかんだ前進即豪打で勝利をつかむ。