サッカーW杯 | クロアチアがイングランド破り初の決勝進出


初の決勝を目指すクロアチアと、66年の母国開催で優勝して以来2度目の決勝を狙うイングランドが、フランスが待つ決勝をかけた一戦が始まった。

 クロアチアは、準々決勝ロシア戦で左膝を痛めて負傷交代した不動の右サイドバックのブルサリコが、なんとか間に合い先発出場。スタメンにMFブロゾビッチが復帰してアンカーに入り、主将MFモドリッチとMFラキティッチとの3人で中盤を構成した。

 イングランドは、今大会6得点で得点ランクトップのエースFWケーンやスウェーデン戦で先制点を決めたDFマグワイアら、準々決勝とまったく同じ先発メンバーでスタートした。

 イングランドが最初のチャンスをつかんだ。前半5分にゴール正面約20メートルと絶好の位置でFKを獲得。これをDFトリッピアーが右足でゴール右上に決めた。ファーストシュートが決勝へ向けて大きく前進する先制点となった。さらに、同14分には得意のセットプレーのチャンスを得る。右CKをマグワイアが頭一つ抜け出たヘディングシュートを放ったがわずかにゴール右へ外れた。

 前半19分にクロアチアは、FWペリシッチが鋭い右足シュートを放った。ゴール左に外れたが、ようやくチャンスを作った。だが、自陣のペナルティーエリア付近でラキティッチが珍しくパスミスをするなど、流れをつかむことができない状況が続いた。

 するとイングランドに絶好機が訪れる。前半30分にMFリンガードのスルーパスを受けたケーンがGKとの1対1になり、右足でシュート。GKに阻まれたがこぼれ球が目の前に転がり、1トラップからふたたびシュートを打ったが左のポストに当たって惜しくもゴールならず。その直後に副審が旗を揚げてオフサイド。リンガードのパスをケーンが受けた瞬間がオフサイドとだいぶ遅れて判定された。

 さらに6分後にもカウンターからリンガードがペナルティーエリア外から右足でゴール右を狙ったが枠を捉えられず、決定機を逃してしまう。

 前半ロスタイムにクロアチアのFKの流れで、ペナルティーエリア内でDFロブレンが倒された。この直後に前半が終了。直後にVARからロブレンが倒された場面への助言を受けた主審だったが、ビデオ判定を行わないと判断した。

 主導権を握ったイングランドが1-0とリードして前半を折り返した。

 後半序盤は両チームともうまく攻撃の形を作れない状況が続いたが、同12分に最初のチャンスをつかんだのはイングランド。浮き球のスルーパスを右サイドにいたトリッピアーダイレクトで中へ折り返し、ケーンが飛び込んだが惜しくも合わず、追加点を奪えなかった。

 クロアチアは、同24分にブルサリコの右クロスをペリシッチが左足を目いっぱい伸ばしてゴールにたたき込み、同点に追いついた。

 勢いに乗るクロアチアはさらに攻め込む。3分後に同点弾を決めたペリシッチがペナルティーエリア内から左足でゴール右を狙ったがポスト直撃。そのこぼれ球を狙ったFWレビッチのシュートも相手GKの正面を突き、勝ち越せなかった。

 攻め込まれているイングランドは、後半29分にFWスターリングに代わり、快足FWラッシュフォードを投入し、打開を狙う。

 しかし、チャンスはクロアチアに。同37分にFWマンジュキッチが強いシュートを打ったが相手GKの正面を突いてノーゴール。直後にはペリシッチがループシュートでゴールを狙ったが枠を捉えられず。得点こそ奪えなかったが主導権を握り続けている。

 後半ロスタイムにイングランドが右サイドで得意のFKを獲得する。先制点を決めたトリッピアーがクロスを送り、ケーンがフリーでヘディングシュートを放ったが、ゴール左に外れてしまった。

 このまま後半が終了し、1-1で延長戦に突入。クロアチアは決勝トーナメントに入ってから全3試合す、イングランドは同2度目の延長戦となった。

 準々決勝ロシア戦に続き、またしても延長戦開始直後に負傷交代を強いられる。延長前半5分に右足を痛めた左サイドバックのストリニッチに代わり、ピバリッチを投入した。

 同9分にイングランドが決定機。右CKをDFストーンズが頭で合わせたが、ゴールライン直前で相手DFに弾かれて、惜しくも勝ち越し点を奪えなかった。

 今度はクロアチアにビッグチャンス。同ロスタイムにペリシッチの素早く低い弾道のクロスをマンジュキッチが合わせたが、相手GKの好セーブで得点ならず。延長後半3分には、ショートコーナーからブロゾビッチがフリーでシュートを打ったがゴール左に外れた。

 均衡を破ったのは、主導権を握っていたクロアチアだった。延長後半4分、相手の短いクリアボールをペリシッチがバックヘッドへ前線に送ると、飛び出したマンジュキッチが左足ダイレクトで決めて、決勝進出に大きく近づいた。

 同点に追いつきたいイングランドは、同10分にトリッピアーが右足を負傷。交代枠を4枚使っていたため、10人で戦う非常に厳しい状況に追い込まれた。

 試合は2-1でクロアチアが勝ち、史上初の決勝進出を果たした。15日に行われる決勝は初優勝をかけてフランスと対戦する。

 一方で敗れたイングランドは、中2日でベルギーと3位決定戦を戦う。



日本代表DF長友佑都が、自身のツイッター(@YutoNagatomo5)でロシア・ワールドカップ準決勝で敗れたベルギー代表を称えた。

初の決勝進出を目指すベルギーは、準決勝で20年ぶりの優勝を目標に掲げるフランスと激突。ベルギーが圧倒的にボールを保持するも、後半開始直後のセットプレーから失点。1点を目指したものの及ばず、0-1で敗れた。

ベルギーとはラウンド16で対戦した日本代表。2点を先行しながらも、怒涛の反撃を受けて最後は高速カウンターでゴールを許し、逆転負け。日本にとっては世界レベルを実感した一番だった。