元メダリストが語る浅田真央引退の本当の理由「後輩たちにチャンスをあげたい」


引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央(26)。その裏にはどんな思いがあったのか。1979年のウィーン世界選手権で日本人選手初のメダルをもたらした元フィギュアスケート日本代表の渡部絵美氏が語る引退の理由とは――。
まずは26歳という年齢まで頑張ってこられて、お疲れさまでしたと言いたいです。引退を決めたのは、今年3月の世界選手権で若い選手の活躍を見て、時代が変わったという感覚があったのではないでしょうか。
個人的にはイタリアのカロリナ・コストナー選手が3大会ぶりに復帰して、真央ちゃんにも希望を持たせてくれたと思ったのですが……。
来年の平昌(ピョンチャン)五輪の国・地域別の出場枠が1つ減り、2枠になったことも引退の理由になったかもしれません。若い選手たちは枠を取るために必死です。かつては真央ちゃん自身もそうでした。今では自分が一番年上になり、下から押される立場になりました。引退は後輩たちにチャンスをあげたいという、彼女なりの優しさだったんじゃないかと思います。
選手としてはバンクーバー五輪で銀メダルを取っていますが、成績より記憶に残る選手でした。何よりも「浅田真央」というイメージが一度も狂うことなく、長い選手生活を終えたのも本当に素晴らしい。普通の女の子なら、高校生や大学生になったら遊びたいとか冒険してみたいという気持ちが出てくるころです。
人によっては異性を意識したり、タバコやお酒に好奇心が出たりするかもしれません。でも、天使のようなイメージのままで、「真央ちゃんらしくないな」とファンをがっかりさせることが無かった。それは本当にすごいことです。
26歳というと一般社会人としては新人ですが、アスリートとして小中学生から一線で活躍し、毎日6時間から8時間の練習を続けてきたわけですから決して短くありません。これまで大きなケガがなかった彼女が試合後に足や腰の痛みを明かしたこともありました。
これから現役選手を離れ、選手として守られてきたカバーのようなものがなくなります。女子選手の中には引退してイメージが悪くなってしまうケースもあるので、「真央ちゃん」のままでいてほしい。羽を伸ばすような行動が少し心配ですね。これはもう母親の気分です。多くのみなさんが「真央ちゃん」を守っていきたいと思っているでしょう。
女性としてどう生きるかは、お姉さんの浅田舞さんが一番の相談相手になる。お母様はお亡くなりになっていますが、姉妹の絆を深めて、互いに支え合って今後も活躍してほしいと思います。


浅田真央さんの引退記者会見は約50分間だった。
「最後の挨拶」では、立ち上がって「発表してからは温かいお言葉をいただいて、晴れやかな気持ちで引退を迎えることができた」と言った後、涙を浮かべて、約30秒間、言葉に詰まった。その間、気持ちを落ち着かせようとしたのか、しばらく報道陣に背中を向けたことも。正面に向き直り、「スケート人生で経験したことを忘れずに、これから新たな目標を見つけて、笑顔で、前に進んでいきたい」と話した。

 “キム・ヨナ”のライバル、浅田真央(26)の現役引退を、韓国のメディアも11日、一斉に報じた。見出しには“キム・ヨナに押しのけられた悲運のスター”“キム・ヨナを超えられなかった”“悲運のスター 氷上を去る”など、キム・ヨナとの比較の文言が並び、記事には2010年のバンクーバー五輪以降は、ライバル関係からも陥落していった-とのいささか厳しい論調もみられる。

朝鮮日報(電子版)は「突然の引退の背景には技量低下がある」と15年の復帰後、平昌五輪を目指すも、宮原知子、本田真凛ら若手の台頭で出場権を得ることが絶望的になったとして、引退を決意したと報道。「バンクーバー五輪後、キム・ヨナを超えようとしたが、完璧な演技を見せたキム・ヨナを超えることはなかった。むしろ、最悪の演技を繰り広げ、キム・ヨナとの差は大きく広がった」とした。

 スポーツソウル(電子版)は“最終的に超えられなかったキム・ヨナの壁”との見出し。「浅田がキム・ヨナの壁を越えようとトリプルアクセルに固執するあまり、いつもその挑戦が足を引っ張った。08年からはライバル関係は下降線となり、バンクーバー五輪を機転にさらにキム・ヨナとの差は大きく広がった。ソチ五輪では最悪の演技で、悲惨な点数に終わった。平昌五輪に向け再び挑戦を始めたが、全盛期が過ぎた浅田の技量は目に見えて衰えていた」などと伝えている。

 ほかにも東亜日報(電子版)は“悲運のスター浅田真央 氷上を去る”との見出しで報道。

 朝鮮日報(電子版)には、“日本のフィギュア界のスター浅田真央 引退に韓国のネチズン『実力以上に評価されてきた』”と過激な見出しの記事も。内容は「浅田真央はかつて、キム・ヨナのライバルとして挙げられた日本フィギュアの看板選手だった」で始まり、若手選手の台頭などで、来年2月の平昌五輪の出場権を得ることが難しく、引退に至ったというもの。

 同記事には「浅田真央引退のニュースに、韓国のネチズンたちは『これまで多くのことを経験した(味わった)ので、今はちょっと休め』『まだ引退してなかったの』『実力以上に評価された』『日本では英雄扱い』などの反応を見せている」と韓国のネット民の反応も記されている。


フィギュアスケートの浅田真央さん(26)が、現役引退を表明した。
浅田さんは10日、自身のブログを通じて、現役引退することを明らかにした。
ブログでは、「突然ですが、私、浅田真央は、フィギュアスケート選手として、終える決断をいたしました」、「去年の全日本選手権を終えたあと、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました。このような決断になりましたが、私のフィギュアスケート人生に悔いはありません」などとつづっている。
ロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手は「世界のフィギュアスケート界が寂しくなる。真央さんの引退は、とても残念。彼女は、伝説的なスケーターで、お手本です」と話した。
浅田さんは、フィギュアの世界選手権で3度優勝、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは、銀メダルを獲得している。
トリプルアクセルを武器に、数々の大会で優勝し、フィギュア人気を支えてきた。

フィギュアスケート女子の五輪メダリスト・浅田真央(26)が10日、自身のブログを更新し、現役引退を発表した。引退を決意したのは12位に終わった昨年12月25日閉幕の全日本選手権を終えた後だったことを明かし、「それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました」と打ち明けた。

 “国民の妹”として、老若男女から親しまれ、応援された。2014年のソチ五輪では、2020年の東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めていた森喜朗元首相が「あの子は大事な時に必ず転ぶ」と放言し、大問題となった。

 森氏は、金メダルを期待されていた真央がショートプログラム(SP)で転倒し、16位となったことを受け、「真央ちゃん、見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね」と酷評を浴びせた。

 続けて、真央の団体戦出場にも「負けると分かっている団体戦に、浅田さんを出して恥をかかせることはなかった。3回転半をできる女性はいないから、成功すれば3位になれるかもとの淡い気持ちで出した。それで、見事にひっくり返ってしまった」とチームの取った作戦まで批判した。

 森氏はその後、「言いたいことが伝わっていなかった。反省しないといけない」と述べ、「浅田さんは『最後になるかもしれない』と言っていた。どう花を飾らせてあげるかとみんな思っていた。余計な神経を使わせない方がいいと思った」と釈明していた。


10日に現役引退を発表した女子フィギュアの浅田真央に対し、ソチ五輪男子フィギュア金メダリストの羽生結弦が11日、日本スケート連盟を通じコメントを発表した。
羽生は「トリプルアクセルも、複雑なステップも、伸びやかなスケーティングも浅田選手にしかできない演技をどんな状況でも、どんなときでも挑戦する姿を見てこられて幸せでした。フィギュアスケートが大好きな浅田選手のスケートが大好きです。これからもずっと私の憧れの人です。たくさんの夢をありがとうございました。また会えることを楽しみにしています。本当にお疲れ様でした」と、これまでの活躍に対し、賛辞と感謝を惜しまなかった。

大相撲の静岡・三島巡業が11日、行われ、フィギュアの浅田真央(26)の引退に力士たちも驚きとショックを隠せなかった。

26歳同級生の平幕遠藤(追手風)は「若手とかベテランは競技によって違う。フィギュアだと26歳でもベテラン。大学生の頃、テレビでバンクーバー、ソチ五輪とも夜、起きて見ていた。同級生ですごいと思って見ていた。ケガとか見せないのがすごかったと思う」と、同世代として特別な思いがあった。

 演技が始まれば手に汗を握り応援。ジャンプを飛ぶと「着氷してくれ~、と息が止まった」と言う。

 「技術うんぬんより人を引き付ける魅力があった。国民に愛される魅力があった。(卓球の福原)愛ちゃんもそうだけど、小さい頃から活躍してそういう子が引退するのはビックリ」と話した。

 横綱鶴竜(31)=井筒=は「フィギュアは(現役の)寿命が早い。2回オリンピックに出て目標(金メダル)を達成できなかった。次のオリンピックで金メダルを獲るということが達成できないからという気持ちなのかな。メンタルは大きい」と精神面の維持の難しさを思いやった。横綱日馬富士(32)=伊勢ケ浜=は「引退か…、最近その言葉は響くんだ。(俺は)もう少しやらせてくれ」と、語った。

浅田真央選手(26)の引退発表を受けて、ねぎらいの言葉が相次いでいる。11日午前、陸上のケンブリッジ飛鳥選手(23)もコメントした。

午前9時ごろ、ケンブリッジ飛鳥選手は「(浅田選手の引退を聞いて)オリンピックでの活躍もずっと見ていましたし、競技は違いますけど、すごく刺激になっていました。寂しいというか、すごく小さいころから活躍されていて、すごいなと感じていたので、お疲れ様ですとお伝えしたいです」と話した。


フィギュアスケート女子の浅田真央(26)=中京大=が自身のブログで引退を発表したことを受け、所属の後輩で17年世界選手権銀メダルの宇野昌磨(19)=中京大=が11日、取材に応じた。
宇野にとって浅田はスケートを始めるきっかけをくれた人。「人生を大きく変えてくれた人であり、尊敬するアスリートって1番、思える選手。自分もいつかそういうふうに思ってもらえる選手になりたい」と思いを語った。

 また、浅田にジャンプを教えてもらったこともあり、「とっても真央ちゃんらしい教え方で、元気をもらえたなって思います」と笑顔。最後に報道陣から、浅田にどんな姿を見せていきたいか問われると「少しでも浅田選手のような手本になれる選手になりたい」と誓った。