日本の創薬ベンチャーが原因不明の難病「多発性硬化症」の薬剤の治験に成功


メディシノバ、多発性硬化症の治験成功
創薬ベンチャーのメディシノバは26日、米国で開発していた薬剤「イブジラスト」の中期臨床試験(治験)が成功したと発表した。四肢のまひや感覚障害が生じる多発性硬化症を対象にした試験で、治療の効果を確認できた。詳しい結果の内容は28日にフランスのパリで開く多発性硬化症の学会で発表する。

多発性硬化症は自己免疫性の神経疾患で、原因ははっきりとは解明されていない。患者は世界に230万人程度おり、治療薬の市場規模は約2兆円ある。
経口薬のニーズが特に高い。田辺三菱製薬が創製した経口薬「ジレニア」は、発売後5年で年間3000億円を売り上げるグローバル製品となった。メディシノバが中期の治験に成功したイブジラストも経口薬で、上市できれば大型薬になる可能性がある。

イブジラストは杏林製薬が国内でぜんそくなどの薬として長年販売しており、安全性は確認されている。多発性硬化症への効果も期待され、同社が試験を始めていた。
多発性硬化症の患者さんを病理解剖して、脳や脊髄をよく調べてみると、手で触ってかたく感じられる病変があちこちに見つかります。そのためこのような多発性にかたくなる硬化症という病名がつけられました。英語ではmultiple sclerosisといいます。通常はその頭文字のMとSを取ってMSと呼んでいます。
多発性硬化症(MS)は、日本ではあまりなじみがありませんが、欧米ではたいへん良く知られた病気です。日本国内の患者さんは7000人程度と推定していますが、世界全体では欧米の白人を中心に300万人以上の患者さんがいます。神経内科の領域ではもっとも重要な病気の一つです。
有名なイギリス人のチェロ奏者であるジャクリーヌ・デュプレはこの病気で亡くなりました。
欧米ではMSと言えば、一般の人でも、ああ、あの難病なのだなとすぐにわかっていただけます。
日本だと林家こん平師匠がかかっている病気