RIZIN.11 | 堀口恭司と扇久保博正 | 堀口 vs. 那須川 | 浅倉 vs. RENA


■堀口恭司vs扇久保博正、国内フライ級トップ同士が5年ぶり再戦
7月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.11』の記者会見が5月16日(水)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
RIZINをけん引する“不動のエース”堀口恭司(27=アメリカン・トップチーム)が、修斗世界二階級制覇・扇久保博正(31=パラエストラ松戸)と国内フライ級トップ対決を行う。
扇久保は幼少の頃から極真空手を学び、アマチュア修斗を経て2006年10月にプロ修斗でデビュー。2007年にフェザー級新人王になり、2011年4月には修斗環太平洋フェザー級王者、2012年5月に同世界王者となった。しかし、2013年3月の初防衛戦で堀口の挑戦を受け、2Rにスリーパーホールドを極められて一本負けを喫し、王座を奪われている。
その後は各国の強豪も出場したVTJフライ級トーナメント2014で優勝、2016年4月には修斗世界バンタム級王座(後にフライ級に階級名変更)を獲得し、修斗史上2人目の二階級制覇を達成。さらには世界各国の団体から集まったフライ級王者で争われた「The Ultimate Fighterシーズン24フライ級トーナメント」に出場し、準優勝を果たしている。扇久保に勝って優勝したティム・エリオットは、かつて堀口も挑戦した無敵のUFCフライ級王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦した。
実力は世界トップクラス、国内フライ級の二強が約5年4カ月ぶりに再戦する。
受けて立つ堀口は「前回勝っていますが、勝っていることは関係なく今回もしっかり倒しに行きます。日本の舞台に帰ってきて、今までやった選手との再戦があったので(扇久保との再戦も)あるかなとは思っていました。また出来て嬉しいな、という感じですね。寝技が得意な選手だなって印象です」と、一度勝っていることは関係ないとした。

扇久保は「これ以上は無いくらい最高のチャンスだと思います。5年前、彼に負けてから1回も忘れたことがない。しっかり喰って5年前の借りを返そうと思っています」とリベンジのチャンス到来に燃えているコメント。「5年前にやった時は自分の殻に閉じこもってしまい自分の戦いが出来ませんでした。それが悔しかったので、この5年で払拭しました。そのために戦ってきたので、この話が来た時は嬉しかったです。研究はずっとしていました」と堀口にリベンジするためにこの5年間があったと話した。

■扇久保博正「焦った顔をみんなの前でさせたい」
7月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.11』の記者会見が、5月16日(水)都内にて行われた。
榊原信行RIZIN実行委員長が「日本のファンにも世界中のファンにも届くカード。9月から立ち技のトーナメントがスタートするなど、RIZINはリングの中で行われる格闘技をいろいろな形で提供していきますが、本流はMMA(総合格闘技)。そのMMAとして僕らの想いが伝わるカードを組めたと思います」と発表したのが、堀口恭司(27=アメリカン・トップチーム)vs扇久保博正(31=パラエストラ松戸)だ。
堀口は昨年末に開催されたRIZINバンタム級トーナメントを圧倒的な強さで制し、5月大会では元UFCトップファイターのイアン・マッコールをわずか9秒でマットに沈めた。このRIZINの絶対的なエースに挑む扇久保は修斗で世界二階級制覇を達成し、世界各国の団体から集まったフライ級王者で争われた「The Ultimate Fighterシーズン24フライ級トーナメント」(以下TUF)で準優勝した実績を持つ。
両者は2013年3月に対戦し、当時修斗世界フェザー級王者だった扇久保を堀口が2Rにスリーパーホールドで仕留め、王座を奪取している。
この5年間、堀口にリベンジするため腕を磨き、負けた悔しさは1日も忘れたことがないという扇久保。今回は60kgの契約体重で行われるが(扇久保は56.7kg以下で試合をしている)「減量がラクになるのでそこはいいです。堀口選手と戦えるのであれば何kgでもいいと思いました。RIZINで日本に帰って来たのを見た時にやるしかない、やりたいと思いました。借りを返すチャンスだ、と。もう一度やることを忘れたことはありません。正直、堀口選手はキックをやると言っていたのでもう巡り合うことないかと思っていたんですが、このタイミングで来たのでこれも運命なのかなって思いました」と、リベンジへの執念を感じさせるコメント。
扇久保のTUFでの試合を見ていたという堀口は「全体的に強くなっていると思いました」と評し、「同じ日本人としてアメリカで勝ち上がっていたので、仲間意識が出来て勝てると思って見ていました」という。それに対して扇久保は、堀口がUFCで活躍していた時に「負けろと思いながら見ていました」と敵対心をむき出しに。
扇久保は「堀口選手のことはずっと研究していました。基本は空手のスタイルで変わっていませんが、組み付かれても大丈夫なように寝技やレスリングを強化していますね」と評し、自分は「いろいろな経験をしてきたので打撃も寝技もレスリングも全部アップしています。一番は戦う気持ちが自分の中で変わったと思いますね」と「以前戦った時とは全くの別人」と言い切った。
また、「高校生の時にPRIDEを見ていたので、自分もRIZINに出てその熱を取り戻す一員になれたらと思って見ていました。自分も上がるからには全身全霊を懸けて、テレビで見る人が食い入るような盛り上がる試合を見せたい」と、アツい試合をするとも。


■2013年3月の初対決、最後は堀口がスリーパーで扇久保に一本勝ち
どういう決着にしたいかとの質問に、堀口は「タイミングなので、しっかりそのタイミングで一本かKOで決めたい。試合時間は気になりません。やるかやられるかなのでチャンスがあれば行きます」と前回の9秒決着は意識せず仕留められる時に仕留めに行くという。
扇久保は「堀口選手はいつも平常心で戦っているので、焦った顔をみんなの前でさせて最後はタップ(ギブアップの意思表示)させたい」と言い放った。

■堀口恭司、ついに世界王座に就く!

▼メインイベント(第9試合) 世界フェザー級チャンピオンシップ 5分5R
○堀口恭司(KRAZY BEE/世界フェザー級2位/挑戦者)
一本 2R1分35秒 ※スリーパーホールド
●扇久保博正(パラエストラ松戸/王者)
※堀口が第9代王座に就く。扇久保は初防衛に失敗。

注目の世界タイトルマッチが実現! 挑戦者の堀口はプロデビューから6連勝、修斗公式戦では8勝(6KO)1敗という戦績を誇り“超新星”として注目を集める選手。今回が念願の世界王座初挑戦となる。
一方の扇久保は昨年5月に岡嵜康悦に一本勝ちして世界王座を獲得。約10カ月ぶりの試合で堀口の挑戦を受けることとなった。

1R、扇久保は挨拶代わりの拳を合わせると同時に奇襲攻撃の蹴りを繰り出し、その後にタックル。これは堀口が切って上になる。しがみつく扇久保に堀口は右フックを連打。立ち上がった堀口は上からパンチを見舞うが、扇久保が素早く起き上がってタックル! そのままマウントを奪う。しかし、堀口も立ち上がることに成功。
タックルに来た扇久保を潰して上からパンチを見舞う堀口。立ち上がろうとするが、扇久保は堀口の腕を脇に抱えて放さない。ならばと堀口はパンチを連打。上に乗った堀口に扇久保は三角絞めを仕掛けようとするが、堀口はすぐに離れる。扇久保がタックルから堀口の片足を持って振り回し、倒したところでラウンド終了。スピーディーな展開に場内からは拍手が沸き起こる。

2R、堀口の前進するフェイントに引っかかった扇久保はタックル、堀口は押し倒すようにして上に乗り、パンチ連打を見舞う。堀口は離れて立ち上がり、扇久保は頭を低く下げて前進しながらしつこいタックルにいくが、ここでバックを奪ったのはなんと堀口! スリーパーホールドを極め、扇久保から一本を奪った。
ついに世界王座のベルトを腰に巻いた堀口は「やっとベルトを巻くことが出来ました。自分は狙ってなかったですけれど、チャンスがあったので絞めてみました(笑)。練習でよくやっているので練習の成果が出て嬉しいです。Krazy Beeは全体的にレベルが高いので、どんどんベルトを取ってジムに貢献したい」とマイクアピールし、ガッツポーズで声援に応えた。
インタビュースペースでは、寝技を得意とする扇久保から寝技で勝利を奪うという意外な決着に、「寝技も練習しているので、寝技も出来るぞってところが見せられてよかった」と堀口。「ビビりながら遠い間合いからタックルで入ってきたから打撃のプレッシャーがかかっていたと思う。1Rの時に正直、2Rか3RでKOと考えていましたね」と試合を振り返った。そして、「もっと上の舞台でやりたい。やっぱりUFCに出たいですね」と改めてUFC参戦を希望した。

<決定対戦カード>
▼RIZIN MMAルール 60.0kg契約 1R10分・2R5分 ※ヒジ打ちあり
堀口恭司(27=アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級トーナメント2017優勝)
vs
扇久保博正(31=パラエストラ松戸/修斗世界フライ&フェザー級二階級制覇王者)


■那須川天心と堀口恭司 | 立ち技世界最強決定トーナメント、両者の対戦は大みそか準決勝に
7月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.11』の記者会見が、5月16日(水)都内にて行われた。
会見終了後の囲み取材で、榊原信行RIZIN実行委員長は那須川天心(19=TARGET/Cygames)と堀口恭司(27=アメリカン・トップチーム)の出場が決定した「立ち技世界最強決定トーナメント」(仮称)について話した。トーナメントは8人制で9月30日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.13』で1回戦4試合、12月31日(月)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.14』で準決勝・決勝戦が行われる。

立ち技世界最強決定トーナメントの構想を語る榊原実行委員長
その中で注目の一戦となる那須川vs堀口について、榊原実行委員長は「決勝で当たるのではなく準決勝の方がいい」と、両者が1回戦を勝ち上がれば大みそかの準決勝で当たるトーナメント組み合わせにしたいとした。
「天心vs堀口が見たいと思って組みましたが、トーナメントなのでその対決が実現しない可能性はあります。でも、堀口選手がキックルールで勝ち上がるのは見てみたい。トーナメントで雌雄を決するのはワンマッチと違うダイナミズムがあります。福岡での堀口選手の9秒KOの一撃は“キックのトーナメントをやれ”って言われた気がしました。あの一撃を天心に見舞えれば何かが起きるんじゃないか、と。新しいライバル関係が出来るかもしれない。

RIZINの宝である両者のどちらかに黒星が付く
ページはどんどんめくっていった方がいいんです。引っ張ることなく、切れるカードはどんどん切った方がいい。戦えば必ずどっちかに傷がつきます。RIZINにとって大切な2人ですが、勝ち負けがはっきりすればそこからドラマが始まるのが格闘技」
参加選手については、すでに6月17日(日)千葉・幕張メッセ・イベントホールにて開催される『RISE 125』で出場権を懸けた4人制ワンデイトーナメントが行われることが決まっているほか、「先週、中国のクンルンファイトを見てきたんですがいい選手が何人かいました。中国からとてつもない選手が送り込まれてきます。近々タイへも行ってきます。キックボクシングのトーナメントをやるつもりはなく、立ち技世界最強を決めるトーナメント。各立ち技の世界チャンピオンクラスを呼び、世界最強を決めるにふさわしいスケール感で選手をそろえたい」とした。