「聖闘士星矢」がハリウッドで実写映画化!


車田正美氏による人気漫画「聖闘士星矢」が、米ハリウッドで実写映画化されることが発表された。車田氏は「30年以上の長きに渡り、『星矢』を愛してきてくれたファンの皆様、そして新たなる世代のために……。全世界に向けた『星矢』のかつてないプロジェクトを贈ります。ぜひ、ご期待ください」とコメントを寄せている。

 「聖闘士星矢」は、“聖闘士(セイント)”と呼ばれる戦士たちが、それぞれ選ばれし星座の防具“聖衣(クロス)”をまとい、現代に生まれ変わった女神アテナを守るために戦う人気シリーズ。1985~90年に「週刊少年ジャンプ」で連載された原作は、ギリシア神話をモチーフにした物語と設定が人気を博し、累計発行部数は3500万部を突破した。また東映アニメーションによるアニメ版は、これまで250話以上のTVシリーズと6本の劇場版が製作され、世界80以上の国と地域で放送および上映。その総売上は11億ドルを超えている。

 今回のハリウッド実写化は、東映アニメーションと、映画「続・深夜食堂」など東映関連作品の中国配給を手がけるA Really Good Film Company Limited(以下、ARGF)が開発・共同製作を担当。監督はナイキやFIFAなどのCMを手がけたビジュアル・アーティストであり、ショートアニメ「Katedra(原題)」(2002)では第75回米アカデミー賞にノミネートされたポーランドの新星トメック・バギンスキーが務め、プロデューサーには東映アニメーションの池澤良幸氏、製作総指揮には同社会長の森下孝三氏らが名を連ねている。

 アニメ版「聖闘士星矢」初代シリーズの監督・プロデューサーを務めた森下氏は、「『聖闘士星矢』は長きに渡って世界中のファンから愛され続けてきたアニメーション作品だ」としたうえで、「今回ARGFとタッグを組み、この作品を世界中の観客に提供できることにとても興奮している。これをきっかけに、当社の他作品もあとを続けるよう期待している」と明かしている。


他の人気漫画のハリウッド映画化作品も次々と。

◆「NARUTO」がハリウッドで実写映画化
岸本斉史氏の大ヒット漫画「NARUTO ナルト」が、ハリウッドで実写映画化されることになったとTracking Boardが報じた。

「ハンガー・ゲーム」シリーズなどを手がけるライオンズゲートは、このほど映画化権を獲得。「スパイダーマン」シリーズを手がけたアビ・アラッドの製作会社アラッド・プロダクションが、新鋭の映像作家マイケル・グレイシーの監督作品として企画開発を行うことになるという。

VFX出身のグレイシー監督は、ロアルド・ダール原作の「The Witches」やジム・ヘンソンの伝記映画「マペット・マン(原題)」、エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン(原題)」、P・T・バーナムを題材にしたミュージカル映画「The Greatest Showman on Earth」などの話題作で名前が挙がっている注目クリエイターだ。

なお日本の漫画を原作とした映画では、ワーナー・ブラザースが「デスノート」、パラマウント・ピクチャーズが「攻殻機動隊」を製作中。「NARUTO ナルト」を開発するアラッドは、「攻殻機動隊」も手がけている。この中からヒット作が生まれれば、ハリウッドで日本の漫画を原作にした映画化ブームが到来するかもしれない。

◆「TIGER & BUNNY」ハリウッド実写化計画始動!
バンダイナムコピクチャーズは10月9日(現地時間)、米ポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン2015」内のパネルで、人気アニメシリーズ「TIGER & BUNNY」のハリウッド版実写化に向けたプロジェクトの始動を発表した。「アポロ13」「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」などで知られるロン・ハワード監督が率いる映画製作会社「Imagine Entertainment」とタッグを組み、原作の持つ魅力を最大限に生かしたハリウッドリメイクの製作を目指す。

プロジェクトは、日本産コンテンツのグローバル展開を促進する「anew」の働きかけにより始動した。「TIGER & BUNNY」のエグゼクティブプロデューサー・尾崎雅之氏が、脚本作成など企画開発の初期段階から携わるなど、日本のスタッフが積極的に関与。バンダイナムコピクチャーズ、Imagine Entertainment、anewの3社が対等なパートナーシップを築き、日本・ハリウッド間での障壁を取り除いていくという。

尾崎氏は、「最も重視したポイントは、原作チームによるクオリティコントロールが可能であるかという点と、原作アニメの継続展開における自由度の高さです。これまで作品を支えてくださったファンの方々を裏切ることは出来ません」と説明。そして、「ANEWとImagineの両社は、『TIGER & BUNNY』という作品を改めて世界中の老若男女にお届けするための、最高のパートナーであると確信しております」と語っている。

また、製作総指揮をとることが決まったハワード監督は、「即座にコンセプトに惹かれました。斬新で、日本でも大きな成功を収めた作品であり、これほどユニークで力強い要素が多く盛り込まれた素晴らしいバディ作品は見たことがありません」と原作に惚れ込んだことを明かす。「全世界の映画ファンに知ってもらうことに一役買えることを光栄に思います」と意欲十分のコメントを寄せている。

2011年に放送されたテレビアニメ「TIGER & BUNNY」は、架空の巨大都市シュテルンビルトを舞台に、“NEXT”と呼ばれる能力を持つヒーローたちが街を守るという世界観や、ヒーローが「SoftBank」「BANDAI」など実在の企業・ブランドの広告を背負うという設定が話題を集めた人気作品。第15回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門審査委員会推薦作品に選出され、さらに12年、14年には劇場版が製作された。