「いずも」「いずも」そして「いずも」 その1

平成30年8月4日(土) 静岡市 清水港 日の出埠頭 DDH183 いずも
そう、8月4日に清水港日の出埠頭にて「いずも」の一般公開が有り
これを見逃す手は無い、という事で行ってまいりました。
その後報告をいたします。

今回の報告は下記によります
基本的に海上自衛官の皆さんのお顔は塗り潰してありません。
塗りつぶすには、惜しい面構えだったので、そのまま載せさせて頂いております。
ご連絡いただければ、削除または塗りつぶしいたします。
また、記事内容は、いつものことですが、私の推察部分が多く、誤り等も多いと思います。
ご承知おきください。

それでは、DDH183「いずも」!
DSCN2334.jpg
数字の、上下にご注目
穴のあいた金具が溶接されています。
これは、艦板号183を書く時に足場を吊るすロープを通して
足場を舷側によせペンキを塗りやすくするための物。
艦番号は、いつも綺麗にしておく必要があるので、設けられているのでしょう。
なお、海上自衛艦艇のペンキ塗は、乗員が行うそうです。
「いずも」のような大型艦は大変でしょう?と案内係の方に訊くと
「「いずも」は、乗員が多いので良いのですが
「ましゅう」のような大型輸送艦は、大きさの割に乗員が少ないので大変だと思います」
とのことでした。

当日朝04時00分起床、警備犬と夜明け前のパトロールを済ませ
シャワーにて身を清め、清水港に向かいました。
09時01分、日の出埠頭到着
DSCN2304.jpg
でかい、さすがに基準排水量19,500トン,全長248m,飛行甲板最大幅38mのビッグサイズです。
09時30分見学開始だったのですが、直ぐに列が動き始めました。
猛暑という事もあり?20分早く見学開始となったのです。
「いずも」及び関係者の皆さん、柔軟なご判断、本当に助かりました。
そして、ありがとうございました。

現在09時16分という事で、日章旗が揚がっています。
DSCN2301.jpg
艦首前方に突き出た安全網、「ひゅうが」では起倒式でしたが
支柱が溶接され倒した状態で固定式となっています。
緑の網は見学者の安全確保用に
眼環(ヘリなどを固定する時に鎖を引っ掛ける金具、飛行甲板に多数、且つ規則正しく設けられています)
を利用して支柱を立て網を張った安全柵です。

列はスムーズに進んで「いずも」の横に来ました。
DSCN2357.jpg
見上げれば艦橋とマストが
このマスト頂部の高さは、海面上約50m!
舷側、手前のスロープは右舷の舷梯で招待者用
その後ろのサイド・ランプ(車両用スロープ)が一般の見学者用です。

右舷舷梯区画
DSCN2375_2018080809591418d.jpg
舷梯の上には、招待者を待つ幹部が
その後ろには、舷梯を吊りだすクレーンが見えます。
この開口部、RCS(レーダー反射断面積)を減らすためのシャッターが設置されているのでしょうか?

見上げると、給油装置
DSCN2386.jpg
「いずも」は、洋上で他艦へ給油出来るように、給油蛇管等の装置が設けられています。
この装置のため、艦橋が前部と後部に分かれているんですね。
(「ひゅうが」は艦橋が一体となっている)
なお、飛行甲板側は、鋼板にてカバーされています。

サイド・ランプ
DSCN2381.jpg
このサイド・ランプ、30トン以上の車両にも対応できます。
う~ん、機動戦闘車は搭載出来ても、10式は無理か~
ズンズン入って行きます。

スロープを揚がったところで、前部エレベーター(第1エレベーター)ホール方向を
DSCN2399.jpg
黒く塗られている部分がエレベーターホ-ルとなります。
エレベーターが、降り始めたので端部から光が洩れています。

降りて来たエレベーター、格納庫に光がどっと溢れます。
DSCN2408.jpg
エレベーターの梁の端部に開いた穴
ここにピストンを差し込み、エレベーターを飛行甲板に固定します。

明るくなったので天井に目を向けるとスプリンクラーが
DSCN2423_2018080809592288e.jpg
天井=飛行甲板となる鋼板、縦梁、及び横梁は
相当厚い断熱材若しくは防火材にて覆われています。
また、横梁には各所に配管やケーブルを通すための孔が開けら
形状や配置から見て、軽量化のための孔開けではなさそうです。

格納庫右舷前部の格納庫管制室
DSCN2428.jpg
天井から格納庫を見下ろす感じで設けられています。
格納庫左舷後部にも格納庫管制室が有ります。

エレベーターに乗って、格納庫を見渡します。
DSCN2443_201808080959268d3.jpg
撮影している位置が前部エレバ―ターで、手前から第1格納庫、第2格納庫、そして一番奥が航空整備庫となり
合わせて長さ125m、幅21mの空間となっています。
と言っても、どこが境目か良く分からないけど
もしもの時は、防火シャッターで区切られるらしい。
天井や壁の配管及ぶダクト、そして灯火管制用の赤い蛍光灯にご注目

エレベーターは、このぶっといワイヤーで吊り揚げられます。
DSCN2439.jpg
四方を、このようなワイヤーで吊り上げ、かなり速いスピードで昇降します。

飛行甲板から見た前部エレベーター
DSCN2643.jpg
長さ13m(飛行甲板横方向)、幅20m(飛行甲板縦方向)ちょっと分かりにくいです。
そして、公称の耐荷重は30トンです。
この様に船体内にエレベーターを設けると
艦内の空間にとってこの部分がデッドスペースになってもったいないのでは。
ここも、後部エレベーター(第2エレベーター)同様、デッキエレベータにすべきだったと思う。

グーンとエレベーターが上がって来ます。
DSCN2654.jpg
皆さん一斉に、艦橋の写真を撮っています。
そして、飛行甲板の下に見える丸いピストンが、先程の孔に挿入され固定されるのです。
下降する時は、一度エレベーターを若干持ち上げ
ピストンに荷重が掛からないようにし、それを引っ込めフリーにして降ろしているようです。
なお、私見としてはエレベーターの耐荷重は余裕で30トン以上あると推察します。
ちなみに、F35Bの最大離陸重量が約27トン
オスプレイの最大離陸時重量が垂直離陸の場合は約24トン

飛行甲板に昇って来て、まず目に付くのは、艦橋を含むアイランド
艦橋は飛行甲板(第1甲板)より3層上の03甲板に在ります。
斜め前方より
DSCN3096.jpg

艦橋部分をアップ
斜め前方より
DSCN2497.jpg
艦橋の上下層の躯体の甲板には、裏から桁等を溶接した部分の撓みが見られます。
しかし、艦橋部分にはそれが見られません。
この部分は、厚い防弾鋼板で覆われているのでしょう。

斜め後方より
DSCN2716.jpg
艦橋側面の窓のワイパーは、一つ置きになっています。
窓の下のノズルは放射能塵洗浄用散水ノズル、窓の汚れを落とす事も出来るのかな。
その横と下方に付いているアンテナの様なものは?
これはきっと、窓を拭くための手摺と足場だと思います。
後方のウィング?から手掛け・足掛け(ステップ)で降りられるようになっています。
停泊している時はともかく、揺れる洋上で窓拭くのは恐いでしょうね。

ここで、艦橋に入って見ましょう。
連結画像-2

2枚の写真を合成しているので、中央で折れ曲がっています。
さて、艦橋に入って、最初に感じたのは意外と狭い。
飛行甲板の広さを優先しているので、どうしてもそうなるのだそうです。
中央手前のハンドルが操舵器(暗くて分かり難いです)、満載排水量26,000トンの「いずも」も
この小さな操舵器で舵を切るのです。
その向こう側の半球の上に三角形の金具が付いているのが
磁気羅針儀、航行中に艦首の磁気方位を知るためのものらしいです。
その向こう、窓の上に時計の様な物が見えますが
舵角指示器、左舷回転計、右舷回転計等です。
左の2枚のモニターは航海用レーダー用、民間と大差ないそうです。
右舷よりの赤いカバーが掛かっているの艦長の席、左舷よりの席は司令ようです。
ところで、速力計は何処?操舵装置上の「いずも」のマークが貼られているのが、速力計だと思います。
更に、艦橋のあちこちにモニターが有るのですが
さりげなく「いずも」のイラストで隠されていたり
無難な神社の映像が写っていたりします。
見せちゃ拙い計器、モニターは、しっかりカバーされていました。

中央から右舷方向
DSCN3517.jpg
窓近くにも、レーダーの航海用モニターがあり
その手前が従羅針儀、地上の目標物の方位をこれで観て
三ヶ所の目標物の方位を海図に引き
交点を求めて艦の位置をわりだす(交点が艦の位置)
これを交叉方位法というらしいです。
(合っているのかな、汗)
左舷方向は撮り忘れました。

操舵装置のアップ
DSCN3531.jpg
速度計は「いずも」マークで隠されています。
という事は、30ノット超の速力も出せるということでしょうか。
スイッチ類を観ると4機ある主機(28,000馬力/機@4=112,000馬力)のスイッチや
各速力(ex.第3戦速・黒・5ー第3戦速プラス5ノット、赤だとマイナス5ノット等)のスイッチ類が並んでいます。
重要なスイッチには、誤作動防止のストッパーが付いていますし
速度関係のスイッチ類には、誤って押さないために、透明なカバーが付いています。
また、昔ながらの無骨なスイッチが多いのは
暗い中でも間違えないために
また、緊急時でも確実に操作できるよう、そうなっているそうです。
案内して下さった方は、慣れると、真っ暗やみの中でもスイッチの配置が分かると言っていました。
夜間は夜目が効くように、艦橋の中は照明が消されているとのことです。

ここで、ちょっとしたサプライズ
艦橋に居た隊員の方がラッパを演奏してくれました。
DSCN3522.jpg
もちろん、将来、自衛隊に入るかもしれない若い招待者の皆さんのために演奏してくださったのです。
「起床ラッパ」と「出港ラッパ」
どちらも、風向きによっては錨泊中の自衛艦艇から、警備所まで流れてくる曲です。
それを目の前で演奏して頂き、私は大感激でした(若い人たちは、そうでもなかったけど)

気になる艦橋からの眺め
艦首方向
DSCN3515_20180808100018f6a.jpg
良い眺めでしょう!
広角レンズで撮りたい景色なんですが
なんせコンデジ、端が切れてしまいました。
でも、最高の眺め、航海中の眺めを観てみたいものです。

左舷側窓から
DSCN3518_20180808100021374.jpg
飛行甲板、広いです。
白い小さな丸い物は最初に説明した眼環、ただし、カバーがはめられています。
さて、今回はここまで
くどくどしい説明にお付き合いくださって、ありがとうございます。
次回は、アイランド後部の飛行管制室を攻めてみたいと思います。