北朝鮮が中国を批判「破局的な結果も覚悟すべき」


北朝鮮の国営メディアは、アメリカの圧力に同調して制裁を強めようとする中国を念頭に、「破局的な結果も覚悟すべきだ」と警告する異例の論評を出した。

 朝鮮中央通信は22日の論評で、「周辺国が我々を公に脅している」として、名指しは避けつつも石炭の輸入停止など制裁を強めようとする中国を批判した。その上で、「制裁に執着するなら、我々との関係に及ぼす破局的な結果も覚悟すべきだ」と警告。北朝鮮が、結びつきの強い中国を批判的に伝えるのは異例で、アメリカの圧力に同調する中国の姿勢に不満を募らせているものとみられる。

 一方、アメリカの北朝鮮研究機関は19日に、北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場を撮影した衛星写真を新たに公開した。3日前の写真ではバレーボールをする人たちの姿が確認できたとしていたが、新しい写真では人影は見られないとしている。また核実験場付近では、新たにトレーラーなどが確認できるという。

 研究機関は、待機状態が続いているのかなど、はっきりしたことは分からないとしているが、いつでも核実験を行える状態であることに変わりはないとの見方を示している。

◆北朝鮮への圧力強化
朝鮮半島周辺海域に向けて航行中の米原子力空母「カール・ビンソン」やミサイル駆逐艦などで構成する米軍の空母打撃群と海上自衛隊の護衛艦が23日から西太平洋で共同訓練を行うことが、22日分かった。

 複数の政府関係者が明らかにした。共同訓練の実施で日米同盟の強固さを示し、弾道ミサイル発射や核実験などの挑発行為を繰り返す北朝鮮への圧力を一層強める。

 米軍の空母打撃群との共同訓練に参加するのは、21日に佐世保基地(長崎県)を出港した海自の護衛艦「あしがら」と「さみだれ」の2隻。8日にシンガポールを出港したカール・ビンソンと23日に西太平洋で合流し、ともに北上しながら、艦船が陣形を変える戦術運動の確認や通信訓練などを実施する。期間は3~5日間を想定しており、共同訓練は日本海でも行われる可能性がある。