プレイレポート 17/09/03 初音ミクTRPG『ウミユリ海底譚』

今日はカッツェ面子で冒険企画局夏の新作、初音ミクTRPGココロダンジョンを遊んだよ。付属一本目。

シナリオタイトル:ウミユリ海底譚 システム:初音ミクTRPG GM:コバヤシ

田中くん:音無夕陽:16歳女性:ホット/鏡音リン 才覚あふれる双子の妹に濃厚なコンプレックスを持つ、面倒くさいシスコン。オトダマはそんな妹にそっくり。事件に巻き込まれる形で、オトダマ使いとして覚醒する。厳しい迷宮踏破の旅をくぐり抜け、少しだけ前に進めたバンドリレルムの住人。
新米くん:待夜歩:16歳女性:ダーク/MEIKO オトダマによって妹の心を砕かれ、それを取り戻すためにデスサイズを操るオトダマ使い。優しく臆病なココロを、狂犬を演じることで奮い立たせている案山子系少女。オトダマのMEIKOは、そんな彼女を心配してくれる姉御肌。
シェンツさん:小鳥箱名:27歳女性:メランコリー/ミク 永遠の思春期に身を置き、ダンジョンの中の歪んだ充足感に酩酊するベテラン戦士。ポエミーな語り口と痛い人格、ナイフ弾幕を使いこなす経験が渾然一体となった面倒くさい人。オトダマのミクは白軍服に身を包み、永遠の中二病を生きる相棒。

という面倒くさい女たちが集って、ココロダンジョンを踏破するお話でした。レビュー(初音ミクTRPG ココロダンジョンレビュー - イマワノキワ)執筆時に感じていた強みはそのまま、より充実した楽しさと軽さ、強靭さをたっぷり体験できる、いいセッションとなりました。
シナリオは公式なんでネタバレを避けるとして、やっぱ『ココロダンジョンがどういうゲームなのか』を過不足なく体験できる、とても良いシナリオでした。全体的な雰囲気が切なくて綺麗で、『このゲームはこういうムードで遊んでね』というメッセージがしっかり入っている。判定周りもしっかりやれて、チュートリアルとしてよく出来たシナリオでした。
無論それだけでは終わらず、世界観とシステムが持っている魅力がよく出て、ロールプレイが加速していくドラマ性がありました。オトダマとの出会い、カスタマイズされたVOCALOIDの可能性、心に残る情景。キャラシートに書かれた要素を巧く拾って、繋げて、話を広げていく楽しさをシナリオが巧くサポートしていて、自然と『僕(たち)だけの物語』が生まれていくのは、TRPGのプリミティブな気持ちよさだといえます。

PLもシステムや世界観、VOCALOIDというものに高いリスペクトを持って卓に挑んでくれて、とても面白いセッションとなりました。実際触ってみると、最新鋭の電脳神話である初音ミクと、友なる霊に導かれて精神迷宮に挑むゲームの構造がよく噛み合っていて、プレイしていてとても自然だった。ムードがある、というか。
やっててちょっと驚きだったのは、『思いの外、俺ミク好きだな』ってこと。色んな欲望や可能性を背負って、様々な外見・性格になりうる初音ミクという素体が、その卓でしか生まれ得ない神話を支え、見届ける構図にかなりワクワクして、なんか良いなと思えました。
実際取り回してみると、やっぱアマデウスを最新鋭にチューンナップした軽便・快適なシステムに仕上がっていました。軽量化した部分がほんとに『実践で気になる』部分で、しかも楽しさの骨格をキッチリ残した軽量化になってんだよなー。ストレス少なく、楽しみ多く。マジ神のチューン。
思春期の痛さと切なさをシステム・シナリオがしっかり取り込んでいるので、叙情性と詩情大事なカッツェの雰囲気との相性もグッド。というか俺との相性がグッド。今後もモリモリと遊んでいきたいです。ホント色々キャラ思いついてんだよマジでよー。シナリオも。

というわけで、非常に面白いセッションとなりました。ファースト・コンタクトが印象的だと、『早く次が遊びてぇ!』という気持ちがドライブして、プレイが加速していくのがとても良いですね。良いセッションでした、同卓していただいた方、ありがとうございました。